Zabbix 2.0.5 で「ウェブ監視」を設定してみました。Webサイトをユーザー視点で監視できる仕組みであり、比較的簡単に設定できます。
設定内容や監視結果、エラー時の挙動について確認してみましたので、記録しておきます。
Webサイト監視の設定
私は、カタカナで「ウェブ監視」と記載する事はめったに無いので、ここでは「Webサイト監視」と記載します。
Webサイト監視の設定自体は、直観的で分かりやすいです。
まず、シナリオという「箱」のようなものを定義します。
保存ボタンを押す前に、次に「ステップ」を作成します。
ステップを定義し、「追加」ボタンを押下します。
その後「保存」ボタンを押下すると、Webサイト監視が作成できます。
ちなみに、ステップは複数個を作成する事が可能です。すべてのステップが成功すればWebサイト監視は「正常」と判断され、一つでもステップが失敗すればWebサイト監視は「失敗」と判断されます。
監視結果
Webサイト監視の結果は、以下の2画面で確認できます。
- 「監視データ」-「ウェブ」画面
- ダウンロード速度とレスポンス時間の数値データ、応答コードやステータスが表示できます。
- ダウンロード速度とレスポンス時間のグラフ画面が表示されます。
- 「監視データ」-「最新データ」画面
- アイテム項目が表示され、アイテム毎の監視結果も表示されます。
- アイテム毎のグラフが表示できます。
- シナリオとしての最新エラーメッセージと、エラーメッセージの履歴を確認できます。
なお、1個のシナリオAに1個のステップXを追加した場合は、合計5個のアイテムが登録されます。以下がそのアイテムです。
- シナリオAのダウンロード速度
- シナリオAのステップが失敗
- シナリオAのステップXのダウンロード速度
- シナリオAのステップXのレスポンスタイム
- シナリオAのステップXのレスポンスコード
しかし、Webサイト監視(ウェブ監視)で登録されたアイテムは、「設定」-「ホスト」画面で表示されるアイテムには反映されないようです。
エラー時の挙動
例えば、ステップで監視していた「要求文字列」が取得できなかった場合、「監視データ」-「ウェブ」画面のステータスで、「ステップX [1の1] 失敗: Required pattern not found」と表示されます。
また、エラーを検知した時に初めて、「監視データ」-「最新データ」画面で、以下のアイテムが登録されます。
- シナリオAの最新エラーメッセージ
このアイテムの「ヒストリ」リンクから、過去のエラーメッセージ状況を期間指定で一覧表示する事が可能になります。
2014/06/28:記事に「Moreタグ」だけ設定して、更新しました。