国産のEコマースのプラットフォームである、株式会社ロックオンのEC-CUBE(オープンソース)をインストールした。インストール手順で正式な手順が見つからず(アーカイブにも含まれていなかったみたい)、試行錯誤しながらのインストールになったので、概要を記録しておく。
なお、EC-CUBEを使えば、販促サイトの基盤が簡単に準備できる。もちろん、サイト毎の個別要望に合わせる為や、独自性を出す為に、なにかしらのカスタマイズは必要である。どの程度のカスタマイズが必要なのかを調べる為に、今回インストールを行った。
インストール環境
インストールした環境は、Amazon EC2インスタンス(Linux)となる。
EC-CUBE | 2.12.0 | 現時点での最新版 |
apache | 2.4.x | 今回の構築環境はVirtualHostで設定したが、特別な考慮は必要ない。 |
php | 5.4.x | EC-CUBEで必要となるパッケージを組み込んでおく必要がある。 |
MySQL | 5.5.x | PostgreSQLにも対応しているようである。 |
システム要件
必要なパッケージ名称はEC-CUBEサイトに記載されている。システム要件 を参照し、必要なパッケージをインストールし、Apache、PHP、MySQL環境を構築しておく。(PHP、MySQLの文字コード関連の設定をUTF8にしておく。)
データベース作成を事前作成
EC-CUBEファイルの展開前に、MySQLで、EC-CUBE用のデータベースとユーザーを作成しておく。(データベースのキャラクタセットをUTF8にしておく。)
EC-CUBEファイルの展開
ダウンロードした tar.gzファイルを解凍し、htmlディレクトリとdataディレクトリが展開対象になる。
今回、EC-CUBEは、該当URL直下に配置する事とする。(例:http://www.example.com/ でEC-CUBEサイトにアクセスできる配置にする。)
そのため、html ディレクトリを、apacheのコンテンツディレクトリ(通常であれば、/usr/local/apache2/htdocs に該当する場所)に配置する。
dataディレクトリは、apacheのベースディレクトリ直下(/usr/local/apache2/data)に配置した。dataディレクトリを別の場所に配置する場合は、htmlディレクトリ直下にある define.php の3行目で、dataディレクトリの場所を記載する。
その後、ブラウザで、該当サイトのパス /install にアクセスすると、EC-CUBEセットアップ画面が表示される。(例:http://www.example.com/install)
私の環境では、本画面にアクセスした時点で、PHPのWarningがブラウザ画面上部に表示された。また、セットアップが進まない状態になった。これらの状態は、デフォルトで配備される.htaccess ファイルを削除すれば解消した。その後のセットアップは何もエラーは出ずに簡単に終了した。
セットアップ後は、install/index.php を削除する。
その他のポイント
- 文字コードは、UTF8で統一した。OS(環境変数周り)、MySQL(データベースの文字コード)、PHPで合わせる必要がある。
- インストール直後のデフォルトサイトはデモ用サイトである「EC-立方隊!」になっている。
基本的な環境のセットアップが出来たので、以降はEC-CUBE自体の基本的な使い方や、カスタマイズの方法を触りながら検討する予定。