CentOS 6.4 のデスクトップ環境に、Windows7端末からVNC接続する設定を行ったので、簡単ではありますが記録しておきます。
今回の環境
CentOS 6.4(サーバ)には、TigerVNC Server(1.1.0-5)を導入しました。
Windows 7(クライアント)には、RealVNC の VNC Viewer(VNC-5.0.5)を導入しました。
TigerVNC の導入
CentOS6.4 では、以下のyumコマンドでTigerVNC がインストールされます。
# yum install vnc-server # rpm -qa | grep vnc-server tigervnc-server-1.1.0-5.el6_4.1.x86_64 #
次に、VNCで、CentOSに接続する為のOSアカウント(仮でvncuserとします)に、VNCパスワードを設定します。
# su - vncuser $ which vncpasswd /usr/bin/vncpasswd $ vncpasswd Password:(パスワードを入力) Verify:(パスワードを再入力) $
次に、VNCサーバの設定を行います。
「/etc/sysconfig/vncservers」ファイルで以下の行を最後に追加します。
VNCSERVERS="1:vncuser" VNCSERVERARGS[1]="-geometry 1024x768 -nolisten tcp"
VNCサーバの設定が終わったら、VNCサーバを起動します。
# /etc/init.d/vncserver start Starting VNC server: 1:vncuser New 'centos01:1 (vncuser)' desktop is centos01:1 Starting applications specified in /home/vncuser/.vnc/xstartup Log file is /home/vncuser/.vnc/centos01:1.log [ OK ] # /etc/init.d/vncserver status Xvnc (pid 3548) is running... #
上記載の設定で、VNCサーバを起動すると、TCP 5901 で起動します。
よって、iptablesなどFireWallを使っている場合は、TCP 5901 でVNCクライアントから接続できるように設定が必要です。
「/etc/sysconfig/vncservers」で設定を増やしている場合は、TCP 5902、5903・・・と利用ポートが増えていきますので、複数のアカウント設定を入れている場合は必要に応じて、許可ポートを増やしてください。
VNCクライアントの設定
次に、Windows7端末にVNCクライアントをインストールします。
RealVNC のサイトから、 Windows用VNCをダウンロードします。 今回ダウンロードしたバージョンファイルは「VNC-5.0.5-Windows.exe」でした。
ダウンロードしたexeファイルをダブルクリックするとセットアップウィザードが始まります。「Select Components」画面では「VNC Viewer」だけを選択します。
あとは、そのままウィザード処理を進めてセットアップを終了させます。
VNC Viewer を起動します。
VNC Server には、接続するCentOS6.4のIPアドレスと、その後ろに「:1」という文字列を付けます。上記載の画面画像は、IPが192.168.1.100 で、「/etc/sysconfig/vncservers」で設定したディスプレイ番号「1」で接続する際の画面例です。
「Connect」ボタンをクリックした後の次画面では「Unencrypted Connection」が表示されますが、(フリーのRealVNCクライアントを使うと暗号化したコネクションは出来ないので)そのまま進みます。パスワード入力画面で正しいパスワードを入力すると、VNC接続が出来ます。
今回は、基本的にVNCを使って、Windows端末からCentOSサーバーに接続出来るところまで簡単ではありますが記載しました。
備考
- VNCサーバの起動は、常時起動が必要なければxinet.dなどで起動させてもOK。
- VNCサーバの起動は、アカウント毎に随時起動する方法もある。