今回、EC2インスタンスに幾つかのソフトウェアや設定を施したマスターEC2インスタンスを作成し、そのクローンを大量に用意する必要がありました。
そこで、AWSのAmazon Linux AMI(Amazon Machine Image)から独自のAMIを作成して、そのAMIを用いてEC2インスタンスを作成しました。
ここでは簡単ですが、その手順を記載しています。
1.Amazon Linux AMI からオンデマンドEC2インスタンスを作成
まず、Amazon Linux AMIからオンデマンドEC2インスタンスを作成し、AMIにする為のマスターを用意します。
マスターとなるEC2インスタンスには、JMeterをインストールし、ちょこちょこ設定を施した状態としました。
2.マスターEC2インスタンスからAMIを作成
インスタンス一覧画面から、マスターとするEC2インスタンスを停止します。
その後、該当のEC2インスタンスを右クリックして、「Create Image(EBS AMI)」を選択します。
ちなみにAMIには以下の2種類があります。
- Amazon EBS-Backed
- Amazon Instance Store-Backed
今回の用途では、「Amazon EBS-Backed」になりますので、それで作成しています。
Create Image 画面でイメージ名やVolume設定を行います。
あとは「Yes,Create」ボタンをクリックすると、AMIの作成が始まります。
左メニューで「AMI」を選択すると、作成されたAMIが確認できます。
作成したAMIの詳細情報も画面から確認できます。
Snapshots画面では新しいAMI用に作成されたスナップショットも確認できます。新しいAMIから起動するインスタンスは、このスナップショットを利用する形になります。
3.作成したAMIからEC2インスタンスを作成する
次は、作成したAMIを用いてEC2インスタンスを作成します。EC2インスタンス作成時の「CHOOSE AN AMI」画面で「MY AMIs」タブを見てみると、作成したAMIが選択可能になっています。
「Select」ボタンをクリックし、あとは普通にEC2インスタンスの作成作業を進めていけば、作成したAMIからEC2インスタンスを容易に作成できます。
作成したEC2インスタンスにログインすると、AMIの元にしたマスターのEC2インスタンスに設定していた内容が反映されている事が確認できます。
このように、AMIの作成と利用は比較的簡単に実施できます。
AMIが必要なくなったら、AMIとスナップショットの削除を行う事を忘れずに。