Amazon Web Service で、EC2やEBSを設定すると、CloudWatchの監視項目(メトリックス)が無料で自動的に設定されます。
どんなモニタリング項目が設定されるのかを今回見てみましたので、記録しておきます。CPU使用率やディスクI/O、ネットワーク状況などが確認でき、非常に便利な機能です。
今回のAWS環境
今回確認した環境は、EC2インスタンス一つです。(Root Volume 以外にEBS Volumeを追加しました。)
なお、インスタンスをリクエストする時に、「Monitoring」チェックボックスにはチェックしません。「additional charges will apply」と記載されているので、CloudWatchの有料版が付いてきそうな感じです。
EC2インスタンスに無料で付いてくるモニタリング項目
Amazon CloudWatch ページを確認すると、「Amazon EC2 インスタンスの基本的モニタリング: 10 種の事前選択されたメトリックス(5 分間隔)。無料。」と記載されています。
EC2インスタンスの「Monitoring」タブを見てみると、10個のモニタリング項目がありました。
モニタリング項目は以下になります。
- CPU Utilization
- Disk Reads
- Disk Read Ops
- Disk Writes
- Disk Writes Ops
- Network In
- Network Out
- Status(Any)
- Status Instance
- Status System
例えば、CPU Utilization では、AverageやMinimum、Maximum、Sumなどの視点でグラフを確認できる優れモノです。
EBSに無料で付いてくるモニタリング項目
Amazon CloudWatch ページを確認すると、「Amazon EBS ボリューム: 事前に選択した 8 つのメトリックス(5 分間隔)。無料。」と記載されています。
ですが、実際には計12個のモニタリング項目がありました。
モニタリング項目は以下になります。
- Read Bandwidth
- Write Bandwidth
- Read Throughput
- Write Throughput
- Avg Queue Length
- Time Spent Idle
- Avg Read Size
- Avg Write Size
- Avg Read Latency
- Avg Write Latency
- Throughput Percentage
- Consumed Read Write Operations
CloudWatchダッシュボードを確認
CloudWatchのダッシュボードを確認すると、EC2とEBSの箇所でグラフ概要が確認できます。
もちろん、詳細なグラフも確認できます。メトリックス(例:CPU Utilization等)を指定すると、大きなグラフが表示され、期間などのグラフ表示条件を変更する事も可能です。
無料で付いてくる監視項目は5分間隔ですが、詳細モニタリングでは1分間隔でモニタリングできるメトリックスがあるようです。
AWS環境をガンガン使う場合、リソース状況など容易に確認出来る事は非常に便利だと思います。スケールアウトなどを行う場合の判断基準にもなりますので。