前回、VMware vSphere vCenter 5.1.0環境のざっくり構築手順 で、vCenter環境を構築しましたが、今回はその環境上に、VMware Horizon View 5.2.0 環境を構築しました。
最初「リンククローン」を使おうとしたのですが、色々エラーが出て、対応はするものの、動く環境まで持っていくのは時間がかかりそうだったので、「フルクローン」を使う事にしました。
手順の流れをかなりざっくりですが記録しておきます。
構築環境
構築環境は前回と同じく、HP ProLiant MicroServer 1台環境です。リソースが少ないので処理には時間が掛かりますが、なんとか動きました。
ソフトウェア環境(評価版)は以下です。
ESXi |
ESXi 5.1.0 Build 838463 |
vSphere Client |
5.1.0 Build 786111 |
VMware vCenter Server |
5.1.0 Build 947673 |
VMware View Connection Server |
5.2.0 Build 987719 |
VMware View Composer |
5.2.0 Build 983460 |
VMware View Agent |
5.2.0 Build 987719 |
VMware Horizon View Client |
5.3.0 Build 1042023 |
1.VMware View Connection Server のインストール
まず、Connection Server をインストールします。
先行して、VMでWindows Server 2008 R2 と VMware Toolsをインストールし、固定IP設定とAD参加を行っておきます。その後に、ダウンロードしておいた「VMware-viewconnectionserver-x86_64-5.2.0-987719.exe」をサーバ上に配置し、実行します。

インストールウィザードの各画面では、「Viewスタンダードサーバ」を選択、「Windowsファイアウォールを自動的に構成する」を選択、などを行ってインストールを終了させます。
2.VMware View Composer のインストール
次に、View Composer をインストールします。View Composer は、既にある vCenter ノードに同居させる形でインストールします。
その後に、ダウンロードしておいた「VMware-viewcomposer-5.2.0-983460.exe」をvCenterサーバ上に配置し、実行します。

インストール終了後にOSを再起動すると、View Composer サービスが起動します。
3.仮想デスクトップのテンプレートを作成
次に、デスクトップ展開のベースイメージとするWindows7環境を作成し、フルクローン用にテンプレートに変換します。
Windows7 には、VMware Tools と View Agent(VMware-viewagent-x86_64-5.2.0-987719.exe) をインストールします。

その後で、Windows Updateで最新にしておきます。
その後、フルクローンで使う為、Windows7 をパワーオフして、「テンプレートに変換」します。
4.VMware View Client をアクセス端末にインストール
仮想デスクトップ(Windows7)にアクセスする端末に、View Client(VMware-viewclient-x86_64-5.3.0-1042023.exe)をインストールします。

インストール後に、アクセス端末の再起動が必要です。
5.VMware Horizon View Administrator 設定
次に、View Administrator 管理画面に接続し、設定を行います。
ブラウザで、Connection Server に https でアクセス(https://ConnectionServerアドレス/admin)すると、以下のログイン画面が表示されます。

評価用ライセンスを設定し、vCenter Server 設定を追加します。(すみません、細かい個所は省略します)

その後、左ペインの「インベントリ」ー「プール」画面からデスクトッププールを追加します。
追加ウィザードの後にしばらく待つと、「インベントリ」-「デスクトップ」画面で、ステータスが「使用可能」になります。(リンククローンで設定する際にここでエラー状態になりました。色々対応してみましたが治らなかったので、今回はフルクローンにしました。)

以上で、サーバー側の設定は一旦完了です。次にアクセス端末からVDI接続してみます。
6.VMware Horizon View Client 接続確認
VMware Horizon View Client を起動します。

「接続」ボタンをクリックし、認証情報を入力すると、接続するデスクトップの選択画面が表示されます。

デスクトップを選択して「接続」ボタンをクリックすると、仮想デスクトップに接続できます。


この画面が確認できた時はうれしかったです。Citrixで構築した事はあったのですが、VMware View は初めてでしたので。
やっと動く環境が出来たので、時間がある時に色々確認してみようと思います。