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クラウド基盤関連ソフトウェア(2012年6月整理)

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クラウド関連の技術として、様々な仮想化基盤ソフトウェアや管理ソフトウェアが存在しています。新しい機能や概念が続々と登場しており、それぞれ利用する際や考え方のターゲットレイヤーが異なっています。

そこで、以下に、「1.ハイパーバイザー」層と「2.クラウド基盤ミドルウェア」層、「3.クラウド運用管理ソフト」層として分割して整理をしました。多少間違えている箇所や語弊がある個所があるかと思いますが、複数のハイパーバイザを管理するプライベートクラウド環境やハイブリッドクラウド環境の構築のヒントになればと考えています。

1.ハイパーバイザー

VMware vSphereや、Citrix XenServer、MS Hyper-Vを筆頭に、いくつかの仮想化基盤ソフトがある。それ以外も含めて、ハイパーバイザー(HyperViser)を見ていく。

HyperViser 簡易説明 備考
ESXi VMware製品。vCenterで管理。 ライセンス料金などコスト面での検討がネック
XenServer Xenを起源とする、Citrix製品。XenCenterで管理。 利用されるケースが増えている
Hyper-V MicroSoft製品。 Iaas基盤ではLinux系サーバが多い為、利用シーンが限定されがち
KVM Linuxカーネル仮想化基盤。管理ツールがいくつかある。 Linuxカーネル 2.6.20 以降に標準搭載

Citrix XenXerverは、少し前は機能的に物足りない部分も多かったと思うが、積極的に機能が更新されている。XenServer 6では、デフォルトの仮想スイッチにOpen vSwitchを使用しており、各製品との互換性が向上している。また、VDI環境でのブートストームに耐える為にキャッシュを利用したストレージIOPSの削減なども注目される機能である。変化の速度が速く、ユーザーニーズも満たされていっており、利用されるケースも増えていると思う。

これらの仮想化基盤ソフト(ハイパーバイザー)を導入する事によって、スケールメリットや可用性向上などのメリットを享受できる。しかし、次のステップとして以下の問題が出てくる。

  • 複数のハイパーバイザーがある場合の運用管理性
  • ロケーションが異なる場合の
  • クラウドサービスとの連携

これらの問題点を解決するためのソフトとして、次に挙げる「2.クラウド基盤ミドルウェア」、「3.クラウド運用管理ソフト」がある。

2.クラウド基盤ミドルウェア

複数のハイパーバイザーを統合して管理できるソフトウェアである。Iaasサービス提供ベンダーや、プライベートクラウド環境などで用いられるケースが多い。以下に2つのミドルウェアを挙げる。

OpenStack オープンソースで、特定企業のロックインを避けるという方向性戦略がある。元々はNASAとRackspaceの共同開発であり、現在は、OpenStack Foundationが設立され、多くの主要企業が関連している。その中にそれまでOpenStackに関わってきたCitrixが入っていない事はニュースになった。(CitrixはCloudStackにシフトしている形となる。)
CloudStack オープンソースで、CitrixからApache Software Fondationに寄贈されている。VMwareやXenServerなど複数のハイパーバイザーを統合的に管理できる。Citrixの「クラウドにオープンである事」や「自社XenServerに固執しない」などの方向性に沿っている。Web管理画面があり、プライベートクラウド環境など導入実績が多い。
Eucalyptus AWS EC2と互換性のあるAPIを備えており、AMIをそのままEucalyptusで利用できる。Eucalyptus Systems によって管理運営されている。歴史は古く、導入事例も多い。

以下、トピックです。

  • CloudStackでは、各ハイパーバイザーのクラスタ構成などももちろん行える。ただし、VMwareでHAなどのクラスター構成を組む場合は、別途vCenterが必要になるようである。
  • OpenStackでは、ネットワーク仮想化部分でNiciraなども開発に参加している。

OpenStackやCloudStackで、複数のハイパーバイザーを用いたプライベートクラウドを構築し、AWSなどのパブリッククラウドと連携させたい場合(ハイブリッドクライド環境を構築したい場合)は、「3.クラウド運用管理ソフト」が使える。

3.クラウド運用管理ソフト

自社のプライベートクラウド環境と、AWS等のパブリッククラウド環境を、ハイブリッドクラウドとしてシステム連携させる場合、一つの手法として、クラウド運用管理ソフトを用いる方法がある。以下に挙げるソフトで環境を構築する事によって、人手による運用から、システムとして一定の品質にてシステムを稼働させる事ができる。

RightScale Iaasを管理する製品であり、AWSやCloudStack環境を併用したハイブリッドクラウドの構築ができる。クラウド管理ツールにてクラウド間をつなぐ事が可能。
enStratus 同上

以下、トピックです。

  • RightScaleは、2012年6月に、Windows Azure のサポートを発表した。

これらのソフトを用いると、異なるハイパーバイザを扱い、異なるクラウドサービスを繋げて、データセンター間も乗り越えて、クラウドを統合管理できる。

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